大学受験対策 小論文はこうやって鍛えた(体験談)

推薦やAO入試などでよく出題される小論文。

ただ書けばいいというものではなく、対策さえしておけば意外に恐れるに足りない。

実践してきた小論文対策の極意を書いてみようと思う。

akizouさんによる写真ACからの写真

究極の小論文対策は、繰り返し書くこと

漢字や公式、英単語は、がんばって覚えれば答えることができました。むしろどれだけ覚えられるかで全てが決まっていたように思う。

しかし、小論文は他の教科と違って、覚えていれば答えらえるものではないのです。テーマを理解し、自分の知識を使って論理的に文章を構築、展開しなければならないからだ。

それ故に、小論文対策は繰り返しの練習が欠かせなかった。1日1枚のペースで鬼のように書いていたあの頃が懐かしい。

繰り返し練習で身につくこと

・文章の展開方法と配分がわかる

小論文は規定の文字数に納まっていないといけない。大雑把に3~4段落に分けて構成するとして、各段落にどれくらいの文章が書けるか配分を調整して書くことができるとよい。

書き出しや説得材料に文章が多くなると、反証や結論の文章を減らして構成する必要がある。残りの文字数と書きたいこと書かねばならないことをリアルタイムで調整することができるようになるまで書くのだ。

また、テーマによって3段落で展開するか、4段階で展開するかを臨機応変に対応できるようになる。

・書き出しや結論の展開方法がわかる

小論文の書き出しが難しいと感じる人が多いようだ。基本的には「こういう問題がある」と問題提起してしまうパターンと、「その問題はこうすべきである」と結論を先に書くパターンの2つが書けるようになれば、ほとんどのテーマで書けるようになる。

また、結論では意見を締めくくるとともに、文字数の調整も必要になる。使いやすい言い回しや接続詞を自分なりの定型句としてストックしておくと、最後の最後でも1字単位で文字数の調整が簡単になる。

小論文はだいたい1問、多くても2問なので、練習では毎回同じ書き出しと結論の書き方をしても問題ない。

書くだけでいいの?

試験時間が余ったら普通は見直しますね。練習でも書いた小論文は必ず読み返そう。
 テーマに合っているか
 論理的に書けているか
 誤字脱字はないか
この3点は少なくともチェックしておきたい。

あとは、先生に見てもらうのがベスト。
ベテランの先生になればなるほど、毎年たくさんの小論文を見て添削しているはずです。
こんなに心強いことはありません。ジャンジャン見てもらってダメ出ししてもらいましょう。

学校によって違うが、なるべくいろんな先生に見てもらうのをおすすめします。

担任、学年主任、進路指導教諭、国語科教諭のほか、テーマによっては、英語、数学、理科など関連する教科の先生にも見てもらいましょう。もちろん、見てもらった後は、OKが出るまで何度でも書き直しましょう。

とは言え、最近の先生は多忙を極めます。普段からやる気と熱意を見せておくと、がんばるやつには惜しみなく力を注いでくれるので、日頃からの生活態度等も見直しておくとよいでしょう。

1日1枚書く以外の小論文対策

・新聞コラムを要約しよう

新聞のコラム(天声人語など)を要約することをやっていた。小論文対策として最初にこれをするところが多いです。小論文を書くのと並行して続けるだけのメリットがあります。

新聞コラムを要約するメリット

・読解力が身につく

まず最初にコラムに何が書いてあるか理解する必要があります。どういうことが書いてあって、何が言いたいのか理解できるようになります。小論文ではテーマの読解のほか、文章を読んでから出題されるタイプの読解にも欠かせません。

・文章が書けるようになる

要約は書き写すのとは違って、自分で文章を組み立てる必要があります。筆者がいいたいことを簡潔にまとめて書くことができるようになります。

・社会情勢に詳しくなる

その日のニュースに関連する話題がテーマとなっていることが多いため、自然と社会情勢などを知ることができます。小論文では社会情勢や環境問題など新聞から入手できる情報がテーマとなっていることが多いため日ごろから情報を得ておくことは欠かせません。

小論文対策まとめ

最近ではインプットだけはなくアウトプットするのが大事という情報があふれている。

人生で積極的にアウトプットしていた頃を思い出してみると、小論文はアウトプットそのものであったことに気づいた。

今回は、当時を思い出しながら小論文の極意を書いてみました。

小論文は書いたら書いただけ、決して嘘はつきません。
繰り返し練習で乗り切ってください。